「月刊ととろ」第157号 web版

 昨年の6月から進められていた当院の移転用地である「小名浜野田」の宅地造成工事が2月中旬に無事に完成しました。
 また、新病院の建築工事(建築・電気・機械) の入札も既に終了し、宅地造成工事の完了検査が終了した後となる4月上旬から着工となります。

 4月中旬に工事の安全を祈願する地鎮祭が執り行われ、春の訪れとともに小名浜野田の地に槌の音が響き渡ります。
 宅地造成工事では、用地内の市道や排水路をすべて撤去して盛り土をし、用地のほぼ中央で東西に流れていた用水路を国道側に移設し病院の建築場所を確保しました。
 また、市街化調整区域であるため雨水貯留槽の設置が義務づけられておりましたが、地下埋設式の雨水貯留槽を市内では初めて導入し敷地の有効利用を図りました。敷地周辺の道路も拡幅され、新たな歩道も設置されるなど新病院に来院される方々の利便性にも配慮されています。
事務部長 : 宗像 広

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この時期は、インフルエンザウィルスや花粉が飛び回る季節・・・。
食材を上手に選んで、美味しく健康なものを食べて、より一層、体調管理に気をつけましょう!
野菜の色で、免疫力アップ
緑黄色野菜は、特にビタミンミネラルが豊富!
その中でも、赤色のカロテノイドや紫色のポリフェノールは抗酸化作用があり、体の中の免疫機能を充分に発揮させます。

旬の野菜で体もぽかぽか~
土に埋まっている根菜類は体を温めてくれる効果があります。
一番良いのは、その時期の旬のものを食べること!
冬が旬の野菜は体を温めてくれる効果があります。反対に、夏が旬の野菜は体温を下げてくれます。
一番美味しくて体にとっても良い栄養がぎっしりつまっています!

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 私が初めてKさんと出会ったのは、20 年以上前重心病棟にスタッフとして配属になり病棟オリエンテーションを受けながらプレールームを歩いている時でした。「Kちゃん、○○の時間だよ。早くね。」とスタッフの声が聞こえて来ました。その言葉の先にいたのがKさんでした。Kさんは会話をすることが出来ないため、膝立ちになりスタッフに向かい「あうっ」と発し、遅れているのには理由があるんだと抗議をしている様に見えました。配属してから数か月が経ち、スタッフとKさんの関わり方が見えて来ると、Kさんとの信頼関係の中で、少しでも力を維持するための声かけであったのだと理解出来ました。
 Kさんは膝立ちで跳ねるよう進み、自力移動が出来ました。食事の時間が近づくとトイレに行き、洗面所に移動して手を洗い、お絞りタオルの中から新しいお気に入りのお絞りを選び(スタッフから注意を受けますがそれでも続けます) それを持ちながらプレールームに移動します。準備された専用のテーブルの前に座り、時間を要しますが食事エプロンのマジックテープを自分で首の後ろで止め、食事を待っていました。食事はトレーニング用のお皿に移し替え、スプーンを使用して上手に摂取できていました。
 私がKさんと出会ってから、受け持ち看護師(その中の一人に私もいました) や保育士さんが中心になって看護、療育を展開、Kさんの持てる力が継続、維持され変わらない日々が続いていました。
 高齢になったKさんは、現在ベッド上の生活になりましたが、当直師長としてラウンド時に顔を出すと「あうっ」と昔と変わらない声を出し、笑顔でおやすみの合図をしてくれます。Kさんの持てる力を最大限に活かした看護や療育の継続で、こらからも穏やかな入院生活を送ってもらいたいと心から願っています。

第1病棟 看護師長 : 佐藤 秀美

 
 

 

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 前号まで4回にわたり、 高次脳機能障害についてお話ししてきました。 一口に高次脳機能障害と言いましても、 脳卒中に伴って出現することの多い失語症や半側空間無視をはじめ、 頭部外傷後遺症としてしばしば問題となる遂行機能障害や社会的行動障害など、さまざまな症状が存在することがおわかりいただけましたでしょうか。 なお個々の症状については、 本紙の145 号から 150 号にかけて、 当院の言語聴覚士である渡邉さんによる詳しい解説が連載されていますので、 興味を持たれた方は改めて目を通してみてはいかがでしょうか。 バックナンバーは当院のホームページからも読むことができますので、 ぜひご利用下さい。
 ついでに少し PR しておきますと、 当院ホームページのアドレスは http://iwaki-hosp.jp/ です。 トップページの左上に表示されているのはいわき病院のロゴマークです。 左側に赤丸を乗せた緑色の長方形があり、 その右に青い曲線が描かれておりますが、 何を表しているかわかりますか。 そうです、 豊間海岸のシンボルである塩屋埼灯台と太平洋の波を図案化したものです。 大正8年(1919年)に福島県立回春園として産声をあげて以来、幾多の変遷を経ながらいわき病院はここ豊間の地で診療を行ってきました。 かつては結核療養所として多くの患者さんを収容してきましたが、 結核病棟は平成12年に閉鎖され、 現在は神経難病と重症心身障害児者の方々を主な診療対象としているのはご存知の通りです。

 

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