「月刊ととろ」第156号 web版

 明けましておめでとうございます。今回の年末年始は比較的穏やかな天候に恵まれ、私も宿舎から御来光を仰ぐことができました。院内でもこれまでのところインフルエンザや感染性胃腸炎の患者さんは発生しておらず、まずは落ち着いた平成29 年の船出となりました。しかし寒さはこれからが本番です。昨冬のようなインフルエンザ蔓延の再来は何としても食い止めなければなりません。はまなす・はまぎく病棟では、東北大学の賀来先生やいわき市保健所の新家先生の指導に基づき、密閉性に優れたビニールカーテン設置などの対策を講じましたが、やはり基本はうがい、手洗い、マスク着用などの標準予防策です。些細な場面でも手を抜かずに実行しましょう。
 さて、たびたびお話ししてきましたように、新病院の移転用地買収については昨年中に手続きを完了しており、現在は土地の造成工事が佳境を迎えています。すでに敷地を横断していた用水路の移設工事、および雨水貯留槽の新設工事は終了間近となっており、土地のかさ上げ作業もかなり進行しています。このまま順調にいけば、3 月頃にはいよいよ建築工事に着手できる見込みです。皆さんも折を見て、現場を確認されてはいかがでしょうか。私はパソコンディスプレイの背景画像を新病院の完成予想図に設定しています。仕事の合間に眺めていると、病院移転に向けての具体的な構想も膨らんできますし、仕事にも張り合いが出ます。ただ、うっかりすると長時間見入ってしまいそうになるのが難点ですが。
 このようにいわき病院の移転計画は順調に進んでいるものの、国立病院機構の前途は決して楽観できるものではありません。機構全体の収支を見ますと、平成16 年4 月の発足以来、しばらくの間は右肩上がりが続いていました。これには診療機能の充実や上位施設基準の獲得などが大きく効いていたと思いますし、当院の場合も例外ではありません。しかし平成22 年度、すなわち東日本大震災のあった年度をピークとして低下に転じ、今年度は赤字転落の瀬戸際に立たされています。診療報酬制度の改定による収入減など、やむを得ない面もありますが、このまま立ち枯れてしまうわけにはいきません。特に来年度は診療報酬制度とともに介護報酬制度、介護保険制度のトリプル改定となりますので、今年から準備を進めていく必要があります。
 ともあれ、医療機関は患者さんあってこその存在です。多忙な日常業務にかまけて患者さん方からの信頼を失うようなことは断じてあってはなりません。どこかの政治家の言葉ではありませんが、「患者さんファースト」の姿勢を今年も貫いていきましょう。よろしくお願いいたします。

院長:関 晴朗
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平成28年度 功労者表彰

 平成28年12月21日(職員)、27日(職員以外) の功労者表彰の表彰式が行われました。
 功労者表彰は、いわき病院に多大な貢献をした個人、団体を表彰するもので、審査委員会で決定しました。
 本年度の受賞者は次のとおりです。

業務班長: 野地 竹夫

 

フォトコンテスト結果発表!

 芸術と呼ばれるものはわかり辛いものです。私は絵心なんて無く、まったくド素人なのですが、子供が生まれた頃に我が子を撮った写真が褒められた事があります。その人は県の写真コンクールなどで賞をもらうような方で、「こういう写真がいいんだ」と言っていろいろ教えていただきました。
 当院のフォトコンテストいかがでしたか? 思い入れのある写真は見ごたえがあって心を打ちますね。それでは結果発表です。

1 位 「十六夜」 第3 病棟副看護師長 芳賀 郁美
2 位 いわき市小川諏訪神社のシダレザクラ」 作業療法士 川越 清道
3 位 「諏訪大祭」 元入院患者 根本 京子
院長特別賞 「ドクターイエローと桜」 はまぎく病棟看護師 桜庭 勇一

 選ばれた方は昨年12 月に行われた忘年会にて表彰いたしました。おめでとうございます。落選された方もがっかりせずに、次回応募してください! よろしくお願いします。

患者サービス向上委員会フォトコンテスト担当
診療放射線技師長 : 齋藤 雅伸

 

クリスマスツリーコンテト

 毎年恒例となりました、当院外来フロアーで展示されるクリスマスツリーコンテストの時期がやってまいりました。
 病院の各部署からアイデア満載のオリジナルツリーが勢ぞろいし、外来患者様やお見舞いに来たご家族の方々の目を楽しませていました。
 今年のツリーも本当に楽しい内容で、話題の『PPAP』や『トランプ大統領』、『ポケモン』など本当に手の込んだ綺麗で華やかな物ばかりでした。
 ちなみに今年の各賞は、
 院長賞… 「プレゼントはどこかな?」(検査科・放射線科・薬剤科・栄養管理室)、
 事務部長賞… 「I.PPAP.C(いわき病院.PPAP. クリスマス)」(はまぎく病棟)、
 看護部長賞… 「サンタが、はまなすにやってきた」(はまなす病棟) でした。

庶務班長 : 水越 正
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院内QCサークル活動発表会

 平成28年12月9日、院内QCサークル活動発表会が開催されました。当院におけるQCサークル活動5年目の今年は、各部門から8サークルの発表、約50名の参加がありました。
 今年は、環境整備や整理整頓など5Sをテーマに掲げたサークルが多くみられました。また、業務プロセスが分かりやすくまとめられており、普段詳細まで知りえなかった他部門の業務を知る機会となりました。
 どのサークルもQCストーリーを意識しながら楽しく取り組んだ様子が発表から伺え、発表方法にも音声や動画を取り入れるなど工夫が見られ、参加者も楽しく発表を聞くことができました。
 審査の結果は下記の通りで、表彰式は忘年会で盛大に行われました。

最優秀賞 栄養管理室(Passion Active Performer for Patient)
「栄養士業務における栄養管理時間の増加~給食管理業務を短縮して、患者さんのために使おう!~」
優 秀 賞 はまなす病棟(ストレス減らし隊)
「定期薬作成によるストレス!減らせ!~定期薬作成の効率化~」
優 秀 賞 はまぎく病棟(チームプレイワッショイ隊)
「他職種を含めた申し送り廃止に向けて~チームワークで患者の笑顔を引き出そうワッショイ!~」

 惜しくも最優秀賞・優秀賞には選出されませんでしたが、それぞれのサークルの頑張りもあり、参加サークル全てに取り組んだテーマに合わせた賞が贈られました。
 QCサークルの取り組みが少しずつではありますが定着してきています。効果が見られているサークルの取り組みは、水平展開し病院の標準化となるよう広めていきたいと思います。

副看護部長 : 澤田 真樹

 

初めての聖歌隊

 12月21日午後から各病棟、はまなす病棟・はまぎく病棟・1病棟・3病棟の順に初めての聖歌隊が入りました。聖歌隊のメンバーは、看護部長さん、事務の方、3病棟師長さんと看護師さん、はまぎく病棟看護師さん、保育士達と業務技術員さんの10名で構成されハンドベルで「きよしこの夜」を奏で、ギター演奏と共に「サンタが町にやってきた」「ジングルベル」を歌ったり踊ったりしました。どの病棟も患者さんと一緒に鈴を鳴らし歌い楽しい一時を過ごすことが出来ました。また、各病室にも伺わせて頂き、たくさんの笑顔に出会うことが出来ました。患者さん方の笑顔が聖歌隊メンバーの励みになりました。患者さん方にとりまして心和む時間となりましたら幸いです。
 皆様、ご協力有難うございました。

サービス向上対策委員会
主任保育士 : 小野寺 陽子

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 失語症、 半側空間無視などは高次脳機能障害の代表的なものと言えますが、 他にもいろいろな種類の症状が存在します。 特に、①一旦覚えた内容をすぐに忘れてしまう記憶障害、②仕事に集中できない、 同時に二つ以上の作業ができないなどの注意障害、③物事を順序立てて計画的に実行することが困難となる遂行機能障害、④状況の的確な判断や自身の感情コントロールができず、 不適切な行動をとってしまう社会的行動障害の四つは重要です。 行政用語としての 「高次脳機能障害」 はこれら四種類を主要症状と定義しておりますので、 認定を受ける場合などには注意が必要です。これらの原因としては脳挫傷などの外傷性脳損傷が全体の 3/4 程度を占めており、 脳血管障害ではくも膜下出血が最多です。 一般的な認知症スクリーニング検査では異常を捉えにくいことも多く、 周囲から障害の存在を理解してもらえないこともあります。 私の経験したある脳炎後遺症の患者さんでは、 全般的な知能は良好に保たれているものの、新しく記憶したことを長く保持しておくことができないため、常にメモ帳を携帯していました。交通事故などの外傷の場合は若い患者さんも多いことですし、 社会復帰に向けては根気強いリハビリと周囲の協力が欠かせません。
 日本では急速な高齢化とともに、 認知症の患者さんも右肩上がりで増加しています。 認知症はいわば究極の高次脳機能障害かも知れません。

 

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