「月刊ととろ」第152号 web版

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 いわき市の夏の風物詩、 第35回いわきおどりが8月8日にいわき市平の JR いわき駅前大通りで開催されました。
 いわきおどりは毎年、 「平七夕まつり」 最終日に合わせて開催し、 例年通り4部構成で今年は124団体、 延べ約7千人の踊り手が参加し、 当院からも約50名が 「ドンワッセ」 の掛け声とともに踊り、いわきの夜を大いに盛り上げました。
 当日は、 朝から雨が降り続き開催が心配されましたが、 12時過ぎごろに正式に開催決定となり、当院は第4部に参加のため集合時間の19時50分までに病院からのバス組と現地組が集合し、 時々小雨が降る中で20時スタートの20時40分終了まで (途中10分間休憩) けがもなく無事におどりきりました。 バスで現地へ向かう途中にハプニングがありましたが十分にいわき病院の PR は出来たと思います。

・ ・ ・ ・ ・ また来年もがんばっぺ!!!来年は晴れますように ・ ・ ・ ・ ・

経営企画係 : 小嶋 明

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 看護協会主催の「高校生の一日看護体験」が7月26日に行われました。将来看護師を目指す高校生7名がいわき病院での体験に参加してくれました。
 今回の体験は、「『看護の仕事』について知る」ことを目的にしています。患者さんと触れ合い、看護師の役割を知ることで、看護に興味を持ってもらえるよう企画しました。
 実際に白衣に着替えて自己紹介から始めました。自己紹介では緊張していたものの、初めて着用する白衣に生き生きとした笑顔が見られました。次に、看護部長から「看護とは」の説明を受ける中で、熱心に話を聞く高校生の姿を見て、改めて看護に対する気持ちが深まっているように感じました。

 病院案内では、各部署の役割について現場の担当者から説明を受け、「患者さんを中心に多職種が連携し支援している」ことが学べたようでした。
 病院見学後、スライダー・ストレッチャー・車椅子を使用した移乗・移送の「患者・看護師体験」を実施しました。「体験してみると、自分が思っていたよりスピードが速く感じた」という意見が多く聞かれ、患者さんの目線に立つ看護が大切ということを伝えることができました。
 その後、各病棟に分かれて看護実践を行いました。私が担当した3病棟では、手浴・足浴・血圧測定を実施しました。初めは実践することで精一杯の様子でしたが、段々と患者さんとの距離が近くなり、自分から声かけができるようになっていました。患者さんから「ありがとう。さっぱりして気持ちが良かった」との言葉を頂き、高校生も自然と笑顔になっていました。
 最後に行った意見交換では、「看護師の仕事の大切さが理解できた」「患者さんが優しく迎えてくださり話やすく逆に元気を頂いた」「看護体験を通してより夢を現実的に感じることができた。夢を実現できるように前進していきたい」という前向きな発言を聞くことができました。看護の仕事に対して非常に高い関心を持ってもらえ、嬉しく思いました。

ttr152_2p_20 また、高校生達の生き生きとした表情を見て、私自身が看護師を目指し希望を抱いていた時代を思い出し初心に返ると共に、看護について改めて考える良い機会になりました。
 今回の「ふれあい看護体験」が、将来の進路決定の手助けになることを願っています。
3 病棟 副看護師長 : 蓬田 知子

 

「防災訓練を終えて」

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 8月2日防災避難訓練を行い、 看護師による火災発生対応や患者の避難誘導及び消火栓、 消火器の使用方法を実施しました。 当日は、 夜間はまなす病棟配膳室から出火したという想定のもと看護師による火災現場出火状況の確認と報告、 初期消火、 避難誘導、 通報訓練が行われました。 夜間は看護師の数も少なく、 より適切で迅速な行動が求められます。 訓練はリーダー役とスタッフ役に分かれお互いの行動を確認しました。

 私はリーダー看護師としての参加でしたが優先順位を瞬時に判断しスタッフや患者さんに指示を出す難しさを感じました。 最後は実際に消火器を使っての消火訓練を行い、 消火器を使う際のポイントなどの指導を受けました。 訓練終了後は避難経路や、 搬送方法は適切であったかなど活発な意見交換が行われ、 病院は常に患者の安全を守る立場にあることや訓練の重要性を再確認する機会となりました。
 消防署員の方からは、 火災を発見した時には 「大声で周囲に火事を知らせる」ことが一番大事など講評をいただくとともに火災の時の心構え等について話を聞きました。 「災害は忘れたころにやってくる」 などと言われますが、災害予防をしっかりと行い、 万が一、 災害が発生した場合でも、 病院内の全ての人が安全確実に避難できるように取り組みを続け、 患者さんに安心して治療に専念して頂ければと思います。

はまなす病棟 看護師 : 久保木 岳史

 

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ttr152_2p_04 約2年前のことです。 私は育児休暇から仕事に復帰し、 初めて神経内科病棟へ配属となり、 慣れない仕事と育児に追われ毎日を忙しく過ごしていました。 看護学校を卒業してからずっと重症心身障がい児病棟で働いてきた私にとって、 新しい神経内科病棟は毎日勉強の日々で、 悩んだり、 落ち込んだりすることも多々ありました。 そんな中、 出会った患者さんとの事例を紹介したいと思います。
 Aさんは80歳代の女性でステージ㈿の肺癌を患っていました。 旦那さんを早くに亡くし、 子供もいなかったAさんの面会は弟さんとその奥さんのみだったため、 同室者に面会が来るといつも寂しそうにしていました。Aさんは私の祖母と年が近いということもあり、 すぐに打ち解けて訪室の度に色々な会話を楽しみました。 「七海さんが来てくれるのが楽しみなんだよ。 それにおむつは七海さんがやってくれるのがズレなくて一番いいんだ。」といつも笑顔で話してくれて、 私もそれを励みに頑張れていました。
 しかし、Aさんの呼吸状態は日に日に悪くなり、 楽しみだったリハビリも 「苦しいから休みたい ・ ・ ・ もうお迎えが来てるんだよ ・ ・ ・ 」 と消極的な言動が多くなりました。 夏のある日、 高校生のボランティアさんが来て、私はその方を担当しました。 車椅子の操作を経験したいと希望があったため、 私はAさんとの散歩を計画しました。 前日にAさんに 「明日の午前中に30分くらい外に出てみましょう。 先生も気分転換にいいと思いますよと許可してくれましたよ。」 とAさんを誘いましたが、 拒否されてしまいました。 当日、 ボランティアさんと一緒に再度お誘いし、 やっと散歩に行くことを承諾してくれました。 私はAさんの呼吸状態を観察しながら外に出たり、売店を回ったりしました。 「海の風はいい気持ちだね。」「売店には洋服も売ってるのかい。」 と検査以外で病棟の外に出る機会がなかったAさんにとって新鮮な体験だったようです。 寂しい気持ちを少しでも忘れさせてあげたい。 私の願いが叶った、 とても貴重な時間でした。 1日に何人も担当しなくてはいけない中、 時間をうまく利用し密に関わることの大切さを学ばせて頂きました。
 後にAさんは弟さん夫婦に見守られながら息を引き取られました。ご冥福をお祈りします。そして、貴重な経験をありがとうございました。

はまぎく病棟 看護師 : 七海 深雪

 

いわき病院の移転計画について

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ttr152p4 パーキンソン病についてあれこれお話ししてきましたが、 これと紛らわしい用語にパーキンソン症侯群、 パーキンソニズムがあります。 皆さんにはこれらの違いがわかりますか。
 パーキンソン症侯群は、 パーキンソン病でみられるような筋強剛、 動作緩慢、 歩行障害などの症状を呈する各種疾患の総称です。 例えば抗精神病薬や胃腸機能調整薬などの薬剤の副作用、 あるいは正常圧水頭症、進行性核上性麻痺や多系統萎縮症などの疾患でパーキンソン病に似た運動症状がみられる場合があり、 これらがパーキンソン症侯群に含まれます。 またパーキンソニズムという用語は①パーキンソン症侯群と同様の意味で用いられるほか、②パーキンソン病でみられる各種の症状そのものを意味することもあります。
 例えば薬剤の副作用でパーキンソン病類似の症状が出現した場合は①の用法で 「薬剤性パーキンソニズム」 と表現しますし、ある患者さんで筋強剛や仮面様顔貌などが存在する場合、②の用法で 「この患者さんにはパーキンソニズムが認められる」 などと表現します。 なんだか混乱しそうですね。 混乱ついでに付け加えますと、 パーキンソン病とそれ以外の 「パーキンソニズム (②の用法)」 を呈する 「パーキンソニズム (①の用法)」 の鑑別は必ずしも容易でないことがあり、 そういった場合には MIBG 心筋シンチグラフィーなどの補助診断法が有用です。

 

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