「月刊ととろ」第150号 web版

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ttr15014_15 当院は、塩屋埼灯台にほど近く、海岸から約100メートルの所に位置する「いわき市平豊間字兎渡路」の地で長年に渡り医療を行ってきましたが、さきの東日本大震災の津波により甚大な被害を被り、より安全で利便性の高い内陸部への移転を計画しておりました。

 今般、「小名浜野田字八合」地内に地権者のご理解のもと無事に移転用地(18,918.14㎡)を確保することが出来ました。
 この移転場所は、いわき市のほぼ中心部で、国道6号線に面し、「フラガール」で有名なスパリゾートハワイアンズにも近く、JR湯本駅・泉駅や常磐自動車道のいわき湯本インターにも車で約10分という交通の利便性が非常に良いところです。
 移転により、病院を利用される患者さんやいわき市立総合磐城共立病院をはじめとする地域の医療機関との連携においても利便性が高まるものと期待されます。
 また、用地取得と並行して行われた、開発行為・農地転用・土地収用法の事業認定等の病院開設に必要な許認可の手続きも既に完了し、6月から宅地造成工事が始まりました。
 なお、病院本体の建築工事の入札は本年の10月上旬を予定し、平成31年2月1日の移転新病院の開院を予定しています。
 
・ ・ ・次の100年に向けて地域医療に貢献・ ・ ・

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 現在のいわき病院がある豊間の地での医療の始まりは、1919年(大正8)年の福島県立結核療養所回春園からですが、ちょうど100年目の節目の年に「小名浜野田」に移転し、これまで以上にいわき市を中心とした地域医療に、次の100年に向けて貢献していきます。
 移転に向けた諸作業において、これまでご協力を頂きました全ての関係者の方々に心より御礼を申し上げます。

事務部長 : 宗像 広
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平成28年度 第1回 地域連携研修会を開催して

 平成28年6月2日(木)にいわき市総合保健福祉センターにて、今年度第一回目の地域連携研修会「虐待に関する基礎的知識と発生要因」を開催させていただきました。
 お話を頂いたときには「何人くらい集まるだろうか」、「本当に私でいいのだろうか」と不安や焦りでいっぱいでした。しかし、当日は118人もの方々が参加され、他職員の皆様のご協力もあり、無事に開催することができました。
 私は、この研修会を開催するにあたり、大学で学んだ心理学やいわき病院で働き始めてから学んだ事を活用しました。 しかしながら、虐待を防止するためには座学や研修会で学んだ知識よりも、起きている事実を他者に報告したり、悪い行いを咎めたりすることができる勇気の方が必要だと思います。私自身、その勇気を持ってこれからの職務を全うし、患者さんの生活や権利を守れる人間になりたいです。

児童指導員: 小山 直也

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フレッシュ研修

バスに乗って、院外研修! リフレッシュしてきました。
 去る5 月11日、看護教育委員会で企画のフレッシュ研修に参加しました。
 研修の目的は『新採用者間の交流を深め、思いを共有することで心身のリフレッシュを図る』とあり、院外での研修です。
 研修のお知らせがきてから、とても楽しみにしていました。
 当日はあいにく雨模様でしたが、久し振りのバス乗車でのアクアマリンふくしまはワクワクしました。昼食はおいしい海の幸を頂き満足し、アクアマリンふくしまでは、魚を鑑賞するほか、鰹節削りの体験をし、研修者同士での距離が縮まり親近感が持てました。
 4 月に入職してから1ヶ月が経ち、なかなか同期で過ごせる時間が持てずにいた中、今回の研修で、自分の思いや悩みをうち明けたり、業務上の情報を交換する機会となり、お互いの経験や思いを共有することができました。悩んでいるのは自分だけではないと思う事が出来、私も頑張ろうという気持ちが強くなりました。今回の機会を作っていただきありがとうございました。とても楽しく元気になった研修でした。

はまぎく病棟: 村上 加奈

 

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ttr15023_07 遂行機能とは、言語、行為、対象の認知、記憶など、ある程度独立性を持った高次脳機能を制御して統合する「より高次の」機能となります。①未来の目標を定め、②その目標を実現させるための段取りをたて、③目標に向かって実際に行動を開始・継続し、④目標に近づくように実行状況に対して適切な調整を行なう一連の過程をいいます。言い換えれば、目標を目指しながら、それに沿って目の前の問題を解決していく高次の機能であるといえます。
 この遂行機能が障害されると、状況に合わない不適切な目標や行動を選択してしまったり、行動を開始できず何もしようとしなくなったり、間違った行動を修正できずに繰り返してしまうなどの行動が認められるようになります。日常生活場面では、料理を作る、銀行での振込手続きをする、旅行の計画を立てる等の活動が上手くいかなくなります。
ttr15023_14 例えば、「味噌汁を作る」とします。遂行機能が低下していると、この「味噌汁を作る」ために必要な計画を立てたり、順序立てて実行したりすることが難しくなります。 一つ一つの動作、例えば鍋に水を入れる、お湯を沸かす等は出来ますが、作業中に次はどうしたらいいのか分からなくなってしまいます。 また、お湯を沸かしながら具を切る、というような同時に作業をすることが難しくなります。

 この遂行機能障害は、知的レベルが正常で記憶に問題が無くても起こり得ます。 そのため、IQが高くて記憶検査の成績も良好であり、入院生活において問題なく過ごしていた人が、退院後にこの障害により上手く日常生活を送れないということが起こり得ます。

リハビリテーション科 言語聴覚士: 渡邉 大介

 

地域医療連携委員会からのお知らせ

 地域医療連携委員会では下記の日程で、平成28年度第2回の講演会を開催いたします。
 「重症心身障がい児(者) の看護~ポジショニングと療育活動について~」をテーマに看護部で講演を行う予定です。
 医療従事者、介護職等多くの方々の参加をお待ちしております。
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 さて、これまでパーキンソン病に関する話題を中心にお話ししてきましたが、ここで重要な注意点を二つ。レビー小体型認知症(DLB)や認知症を伴ったパーキンソン病(PDD)の患者さんでは、しはしば不穏や興奮などの問題行動を伴うことがあります。ちょっとしたすきに部屋を抜け出し、姿が見えなくなってしまうことも珍しくありません。また歩行が不安定のため、転倒して怪我を負ってしまうこともあります。介護する側にとっては悩みの種ですが、かといって安易に抗精神病薬を投与するのは危険です。と言いますのは、DLBやPDDの患者さんではこうした薬剤に対する過敏性があるため、一般的な用量でも薬が過剰に効いてしまうことがあるからです。このためしばらく寝たきりの状態となってしまい、食事や服薬が困難となるばかりか、悪くすると肺炎を併発することもありますので、十分な注意が必要です。
ttr15014_07 また、パーキンソン病の治療薬を継続服用している方は、くれぐれも不用意に服用を中断しないようにして下さい。頻度は少ないものの、全身が硬直して動けなくなり、高熱や意識障害を生じ、生命の危険にもつながることがあるからです(悪性症候群と呼ばれています)。風邪などで体調を崩し、食事や服薬が困難となった場合には、早めに医療機関を受診するようにして下さい。
 
 
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