「月刊ととろ」第149号 web版

ttr149_14_07 平成28年5月14日に鹿島ショッピングセンターエブリアで「看護の日」のイベントを開催しました。 「看護の日」とは、近代看護を築いたフローレンス・ナイチンゲールの誕生日にちなみ、5月12日に制定されました。21世紀の高齢社会を支えていくためには、看護の心、ケアの心、助け合う心を、私達一人一人が分かち合うことが必要です。こうした心を老若男女問わず誰もが育むきっかけになるよう、「看護の日」が1990年に制定されました。
 今年で5回目となる当院の「看護の日」イベントは、副看護師長が中心となり企画し、4月より転勤されてきた副看護部長、看護師長の新しい力と他職種(栄養士・保育士・事務)の協力で、より団結した運営ができました。
 イベント内容は、血圧測定・骨密度測定、ハラハラドキドキの体脂肪・筋肉測定、健康・栄養相談、お子様には、バルーンアートやボールプール、白衣 姿で写真が撮れるコーナーを設置し、地域の方々との交流を行いました。 さらに昨年に引き続き好評だった「感染予防教室」で手洗いの指導を行いました。
 毎年流行するインフルエンザの為か手洗いに関心が高く、手洗いトレーニングボックス(グリッターバグ)で自分の手洗いを確認していました。手洗い後、いざ手を確認すると「あんなにしっかり洗ってもこんなに汚れが残ってるのね」と思っていた以上の洗い残しを見て驚いていました。 また、来場者から「毎年来ていて、子供も楽しみにしていたの」「去年も体脂肪測ったけど変わったかしら」や、「今度移転して新しい病院になるのよね」などイベントやいわき病院に関心を示していただく言葉を頂き、私たちの励みになりました。
 昨年より多い約75名の方が来場され、多くの出会いに感謝し盛況のうちに幕を閉じることができました。
 今後も地域の方々との交流を深めながら、いわき病院の素晴らしさを知ってもらえるようなイベントを企画・運営していきたいと思います。
 参加・御協力いただいた皆様、ありがとうございました。

副看護師長: 冨岡 敦宏

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ttr149_2_06 今回は半側空間無視について述べたいと思います。半側空間無視とは「大脳病巣反対側の刺激に気づかず、反応しない症状」と定義されています。左右いずれの脳梗塞や脳出血で発症する可能性がありますが、右側の脳障害により左側を認識出来なくなる症状が一般的です。左側の脳障害では出現する頻度が少ないです。
 日常生活では、左側にあるおかずを食べ残す、左側の部屋が見つからない、記事の左側を見落とすなどの不便な場面が出てきます。また、歩いている最中に左側の物や人にぶつかる、車椅子の左側のブレーキをかけ忘れたまま立とうとして転倒するなどの危険な場面も出てきます。検査で絵の模写をさせると、左側の脱落が目立ちます。
 右側の脳損傷で起こりやすい理由についてです。右側の脳は左右両方の空間に対して注意を向ける機能があることに対して、左側の脳は右空間のみにしか注意を向けられないとされています。そのため、左側の脳が損傷された場合は右側の脳がカバーできることに対して、右側の脳が損傷された場合は左側の脳により右空間のみしかカバーできないため、結果的に左側を認識できなくなるとされています。
ttr149_2_11 半側空間無視の方は、左側が見えていない事実を認識していないため、慎重さに欠けた行動を取ることが多いとされています。そのため、現在の状態を本人に伝えていき、病気に対する認識を促していくことで行動の改善を図る必要があります。

リハビリテーション科 言語聴覚士: 渡邉 大介

 

 

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ttr149_2_18 私が心に残っているのは5年前の震災での出来事です。いわき病院は震災の日に大きな揺れの後で津波が押し寄せ病棟が水浸しとなりました。患者さんは浸水を免れた病棟に移動し、全員無事を確認し安堵したのも束の間、電気、水道などライフラインがすべて止まり道路も寸断され患者さんと共に3日間非常灯の中で不安な生活を送りました。3日後に消防や自衛隊の協力で車やヘリコプターで患者さんを他の病院へ搬送開始しました。
 Nさんは水戸医療センターに搬送されたSCDの患者さんで、旦那さんと息子さんが介護をしていました。仕事帰りに面会に来て下さっていましたが、震災のためガソリン不足で、毎日の面会は不可能となりNさんの笑顔も少なく閉眼していることが多くなり気がかりでした。しかし、私が搬送先のNさんがいる病棟に行き声を掛けると、動かない体で眼だけ動かし安心したように大きく瞬いて返事をしてくれました。以前のように私が冗談を言うと言葉は発することが出来ませんが笑顔が見られ、お話をすることで少しはNさんの不安の軽減に(私の不安の軽減だったかな?)なったと思います。面会に来られた家族の方からも「看護師さんがいてくれるから安心だ」と言葉を頂き派遣先での勤務の疲れが飛んでいきました。
 いわき病院の神経難病病棟立ち上げから患者さんも増えていき、病状の進行により呼吸器装着を希望する方、家族に見守られながら呼吸器装着を希望しない方の最後にも立ち会いました。呼吸器の選択は様々ですが、患者さんが快適に生活できるように日常の環境を整え、患者さんを理解し「その人らしく生活できること」を心掛けています。楽しい事ばかりではありませんが辛い体験も私の看護師としての経験値と捉え、30年以上も看護師として仕事を続け、様々な患者さんに出会うことが出来て嬉しく思います。
 移転計画が進んでいますが、患者さんと共に新しい病院の建設を楽しみにしています。

外来看護師長 : 髙橋 恵子

 

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新任者自己紹介

第1病棟 看護師 菅原裕美子
 看護師として働き始め、緊張と失敗の場面に落ち込むこともありましたが、先輩達の暖かい指導や励ましの言葉を戴きながら、やりがいを持って日々の業務に臨めています。コミュニケーションを取ることが難しい患者さんに対して心の声を聞き、感じ取ることが出来るよう感覚を磨き上げたいと思います。また、ご家族に対しても誠実さや思いやりを忘れないよう心掛けていきたいと思います。
 今後は日々の看護実践を大切にしながらさらに広い視野を持ち、どんな場面にも柔軟に対応出来る看護師になることが目標です。

第1病棟 看護師 薄井賀子
 4月から就職して1ヵ月が過ぎました。
 神経難病の患者さんとの関わりは、初めてでしたので、不安でいっぱいでした。今は、少しずつコミュニケーションが図れるようになり、嬉しく思っています。
 これからは、文字盤をマスターし、もっと患者さんと会話が出来るようになり、信頼関係を築いていきたいと思いますので、よろしくお願い致します。

第3病棟 看護師 安島加奈美
 初めまして、4月から三病棟に配属されました安島加奈美です。約1ヶ月が経ちましたが、未だに毎日とても緊張しています。しかし、職員の皆さんがとても優しく毎日指導して下さり、この病院に就職することができて本当によかったと今思っています。
 今後の抱負としては、どんな時にも笑顔を絶やすことなく、患者さんの目線に立って物事を考え、求めている事を予測し行動していくことのできる看護師になれるよう頑張っていきたいと思います。よろしくお願いよろしくお願いします。

第3病棟 看護師 小野加寿子
 私の趣味の一つに、スポーツジム通いがあります。学生時代スポーツ部活の経験がなく、もともと筋肉がない事と体力の低下のために始めまして4年になります。筋トレマシンや有酸素運動、その他ヨガ・エアロビ等にも参加しております。自分の限界まで筋トレしたり、運動後の筋肉痛に達成感を味わってます。対する認識を促していくことで行動の改善を図る必要があります。しかし、なかなか筋肉量は増えないのです。また、家庭内でのトラブルや仕事での心身の疲れた時に気分転換にも役立ってます。これからも現状維持のために頑張るぞー

はまなす病棟 看護師 齊藤文恵
 病棟勤務は約20年ぶりで、今は、ただただ仕事を覚えるのに必死です。スタッフの皆様にもご迷惑をおかけする日々で、大変申し訳なく思っています。
 諸先輩方のご指導を無駄にせず、一日も早くひとり立ち出来るよう努力していきたいです。そして、個々の患者さんに心のこもった看護が提供出来るよう、人としても成長していけたらと思います。よろしくお願いいたします。

はまなす病棟 看護師 新妻律子
 4月に入職し、はまなす病棟配属になりました、新妻律子です。
 今までとは全く違う環境の中で、毎日が目まぐるしく、先輩方にしがみついていくのがやっとの日々ですが、一日も早く、先輩方の様に、気配り、目配り、心配りができる看護師になりたいと思っています。
 まだまだご迷惑をお掛けしますが、日々、精進していきますので、ご指導宜しくお願い致します。

はまぎく病棟 看護師 村上加奈
 初めまして、4月からはまぎく病棟に配属になりました村上加奈です。中通りにある鏡石町出身です。
 初めての土地、初めての仕事で入職して数週間が経った今でも緊張の毎日ですが、少しでも出来ることを増やせるように一生懸命頑張っていきたいと思います。
 これからよろしくお願いします。

はまぎく病棟 看護師 鈴木美樹
 4月より看護師としてはまぎく病棟に入職しました鈴木美樹です。
 重症心身障がい児(者)病棟は初めての経験であり、戸惑うことも多いですが、いわき病院に入職できたことを誇りに思い、患者さんに安心と安全な看護を提供できるよう日々努力して参りますので、スタッフの皆様にはご迷惑をおかけしますが、今後ともよろしくお願いします。

はまぎく病棟 看護師 小林未来
 4月よりはまぎく病棟に配属になりました小林 未来です。
 看護師になって10年以上になりますが、病棟で働いた経験がなく実際に働いてみるまでどのような業務があるのか想像もつきませんでした。実際に働いてみると患者さんの移乗やオムツ交換など想像していた以上に体力を使う業務が多く、仕事を終えるとヘトヘトで体が疲れきっています。
 今年の抱負は「仕事を早く覚え必要とされる看護師になること。自分の健康管理をしっかりとすること」です。人見知りしてしまう性格なので、職場に慣れるまでに時間がかかってしまうと思いますがよろしくお願いします。

外来・手術室 看護師 菅野美紀
 4月1日より、外来勤務をしています菅野です。
 外来勤務は、10数年ぶりなので少し緊張しています。一人息子が陸上をやっているので、大会の応援に行くことが生きがいです。
 毎日、笑顔を絶やさず頑張ります。

はまなす病棟 業務技術員 新妻春美
 4月からはまなす病棟に配属になりました新妻です。
 療養介助という仕事は初めてで、右も左も分からない私ですが、スタッフの方々に支えられて一ヵ月たちました。
 これからも頑張りますので宜しくお願いします。

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ttr149_14_p4 前回はパーキンソン病の特徴的な病理所見であるレビー小体のことをお話ししました。このレビー小体という名称、以前に比べてかなり有名になってきたように思います。おそらく読者の皆さんも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。そうです、最近とみに注目されているレビー小体型認知症(DLB)です。DLBは現在、日本においても認知症の原因疾患としてアルツハイマー病に次いで多いことが明らかとなってきました。実はDLBの患者さんではこのレビー小体が大脳皮質の広範な部位に出現してくるのです。パーキンソン病では主として中脳などの脳幹部に出現するという違いがあるものの、両疾患では症状に共通するところもみられます。初回でお話ししましたように、パーキンソン病でも進行すると認知症を高率に合併しますし、DLBでも経過中にしばしばパーキンソン病類似の運動症状がみられます。DLBでは覚醒レベルが著明に変動することが多く、しっかり受け答えできる時間があるかと思えば、ボーッとしてろくに反応しなくなることもあります。また、非常に具体的な内容の幻視を訴えることも特徴的ですが、パーキンソン病でみられる認知症でもDLBと類似した特徴を有していることが多いようです。

 

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