「月刊ととろ」第132号 web版

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14_10 皆様、新年明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
 昨年は病院敷地を取り囲む擁壁や水門の設置、第三病棟の移動などいろいろ工事が続き、何かと慌ただしい毎日でした。工事に伴う騒音や駐車場の制約などでご迷惑もかけましたが、幸い昨年中にすべての予定を完了することができました。海岸沿いの堤防工事も完成間近のもようですし、当面の災害に対する安全性、安心感はかなり増したように思います。
 正面駐車場周囲の擁壁はコンクリート打ちっ放しのため、当初はいささか殺風景な印象でしたが、ここを壁画で飾るプロジェクトには病院内外から予想を上回る多数の応募をいただきました。おかげさまでその印象は一新され、あたかもいわき病院に屋外ギャラリーが誕生したかのようです。また上階に移動した新第三病棟は日差しも明るく、ナースセンター前の窓からは太平洋が一望できます。ここは以前より初日の出眺望の名所として知る人ぞ知る存在でしたが、今年は私も看護師さんや入院患者さんらと一緒に清新な気持ちを味わうことができました。
 さて、今年はいよいよ新病院建設に向けての準備が本格化します。すでに昨年12月20日には公募型プロポーザル方式による設計事務所の選定が完了しており、応募のあった8業者(いずれも信頼と実績のある一流事務所です)の中から共同建築設計事務所が選ばれました。プランの概略については忘年会の席でもお示ししましたが、神経難病と重症心身障害児者の医療を中心に据える当院の特性に合わせた構造となっており、できるだけ短い動線で行き届いた医療が行えるような工夫が施されています。構造は鉄骨免震方式三階建てで安全性に万全を期すと共に、近隣の日照に対する影響についても十分な配慮がなされています。今後は基本設計に向けて、細部をさらに煮詰めていくこととなりますが、そのためには現場の意見を幅広く取り入れていくことが重要です。いざ完成してから使いにくい箇所があちこち出て来るようなことがないよう、各職場の方々の知恵を拝借したいと思います。
 このところ外来、入院とも患者数は着実に増加傾向にあります。いわき病院の実績が評価され、信頼が高まっているのであれば大変嬉しいことです。診療面でも新春から何かと忙しくなりそうですが、新病院建設に向けて平成 27年が実り多い年となってくれるよう、願ってやみません。

院長 関 晴朗

 

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成人・還暦を祝う会

 平成26年10月30日(木)、重症心身障害者病棟にて「平成26年度の成人・還暦を祝う会」を行いました。例年ですと、成人の日のある1月に行っているのですが、この時期は毎年インフルエンザ予防対策として面会制限となることが多いため、今年度は早い時期に行いました。
 ご家族や重症心身障害病棟のお友達や親の会そして病院職員の大勢の皆さんに、人生の大きな節目となる行事でお祝いしていただきました。裕太さんと功さんはスーツ、恵子さんは着物での正装で参加しました。式典はご家族と一緒にバルーンアーチをくぐり入場、おごそかに始まりました。 第1部は、証書の授与や祝辞、記念品や花束贈呈などを行いました。また、ご家族からのお祝いのメッセージをいただき、たくさんの愛を感じました。第2部は、鏡割りを行ったり、フーセンカオル様によりますバルーンアートを見たりして、楽しい時間を過ごしました。
 これからも、元気に充実した生活をお過ごしいただきたいと思います。

療育指導室 保育士 山本 真美

 

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重症心身障害児(者)病棟合同クリスマス会

 12月17日(水)重症心身障害児(者)病棟の合同クリスマス会は大きなモミの木の下で行いました。
 本物のキャンドルを使ったキャンドルサービスや親の会からのTVを使った愉快なダンスの出し物、ボランティアはちみっつさんの音楽療法での関わり、指導室からのハンドベル演奏などを楽しんでいただきました。
 特に音楽療法では、ボランティアのはちみっつさんの素敵な歌とご家族と関わりの持てるような促しかけに会場全体が優しい気持ちに包まれました。例年に以上の盛り上がりを見せ、ご家族の皆さまと楽しい時間を過ごすことができました。たくさんのプレゼントを持ったサンタクロースの登場には歓声が上がり、手渡しされると笑顔を見せてくれる患者さんがたくさんおりサンタクロースと楽しそうに記念撮影をしておりました。
 年の瀬を迎え慌ただしい中、多くの皆様のご協力により楽しい行事を行うことができました。今後も患者さんの笑顔がいっぱい引き出せるようサービス提供に努めて参ります。

療育指導室 保育士 伊藤 加奈子

 

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QCサークル活動発表会

 平成26年12月5日(金)QCサークル活動発表会が行われました。
 いわき病院がQCサークル活動に取り組んで今年で3年目になります。今年の発表会では8サークルの発表がありました。「発表会には間に合いませんでしたがこんな取り組みをしています」というような報告も聞かれ、歴史がありQC活動が活発に行われている施設とは違いまだまだ未熟ですがどの職場も改善活動には意欲的でいい職場にしようという思いが伝わる内容でした。
 同じようなテーマで取り組んだ部署もあり質疑応答では「私たちはこのような対策を考えたのですが」「うまくいった要因はなんですか」等の意見が活発に交わされ、持ち時間を超過してしまうサークルもありました。
 来年度はさらに良い取り組みになるようにいわき病院の持ち味である「チームワークの良さ」を活かせるQCサークル活動を目指したいと思います。

副総看護師長 鈴木 弘美

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第2回いわき病院フォトコンテストについて

4P_07 先に開催いたしましたフォトコンテストは、応募総数は44点と、昨年度に比べ大幅に増えました。沢山のご応募とご鑑賞、投票に至るまで皆さまのご協力に深く感謝申し上げます。
 作品は、特に子供さんのあどけない様子を捉えた親の愛情も感じ取れる物、自然の変化、一瞬の造形美を捉え作者の感動をそのまま伝えている物、人との触れ合いや躍動感のある動きを捉えた作品など情緒豊かな力作揃いでした。
 この取り組みは、患者さんの待ち時間の対策が1つの目的でありますが、患者さんやご家族、そして職員が一つのイベントを通して楽しみをもたらし、交流が深められることも大きな目的と言えます。皆さまの関心の高まりと沢山のご協力は、私どもの取り組みに少しずつ手応えを感じさせ頂いております。有り難うございま した。 なお、今回の入選者は下記のとおりです。

職員
-人物部門-
最優秀賞 : 川越 清道 「初めての豆まき」
優秀賞:村上ゆかり : ごめんね・・・のあとで!!」
入 賞 : 小山 直也 「The 青春」
-風景部門-
最優秀賞 : 吉崎 祥吾 「豊間の荒波」
優秀賞 : 西館 拓哉 「青森の熱い夏」
入 賞 : 東 慶子 「雪化粧した世界遺産」

職員以外
-人物部門- 
最優秀賞 : 江田 一生 「クラスメイト」
優秀賞 : 佐藤 信子 「育児奮闘中」
入 賞 : 鈴木 永夫 「鈴木永夫です」
-風景部門- 
最優秀賞 : 北恵 修 「小春日和、袋田の滝」
優秀賞 : 小田切 修 「会津の朝顔」
入 賞 : 荒川 英治 「ゴマちゃんとトマトくん」

次回の開催にも沢山応募下さいますようお願いいたします。

医療サービス向上対策委員会 療育指導室長 高橋 忠明

 

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クリスマスツリーコンテスト

25_03 クリスマスツリーコンテストの第一の目的は、院内にクリスマスツリーを飾ることで患者さんに少しでもクリスマス気分を味わってもらうことです。さらに、各部署が多様なアレンジと工夫を凝らしたツリーを作りあげることで職員も楽しむこと、作品展示のみでなくコンテストとして楽しんでもらうこと等々・・・たくさんの目的のもと、今年もクリスマスツリーコンテストは大変盛り上がりました。
 当院の公認キャラクターである「P.ラビ・ゼルちゃん」を模ったツリーもあれば、今年流行したアナ雪(映画:アナと雪の女王)をモチーフにしたツリーもあれば、キャンディなどのお菓子であふれそうなツリーもあれば、それはそれはとても愉快で独創的、きらびやかな作品ばかりでした。
25_07 12月初旬からクリスマスまで玄関フロアーに展示し、患者さんたちは散歩やリハビリの帰りに気に入った作品にシールを貼り楽し みました。
 最優秀賞作品は第1病棟の「HOTな1病棟」、優秀賞作品は企画課の「P.ラビ・ゼルちゃんのクリスマス」、入賞作品ははまぎく病棟の「ハッピーセット by はまぎく」でした。
 患者さんも職員もこころ弾むクリスマスコンテストでした。来年のクリスマスではどのようなツリーが登場するかとても楽しみで待ち遠しくなりました。

第3病棟 山田 則子

 

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 あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。栄養管理室のシリーズ(楽しい食事お届けします)も第10回に突入し、残すところわずかとなりました。
 さて、12月といえばクリスマスです。重症児病棟では毎年、病院スタッフが一丸となって、患者さんに楽しんでいただけるクリスマス会を行っています。なんと言ってもパーティに欠かせないのは、食事ではないでしょうか! 栄養管理室では、クリスマス会の雰囲気を盛り上げる為に、クリスマス会特別メニューを用意しまし た。
 何が特別かと言うと、コース料理のように、メインの料理を肉か魚かどちらか選択していただけるようにしました。肉料理はハンバーグ、魚料理は鮭にホワイトソースをかけてクリスマスらしさを演出しました。そしてデザートは、ビュッフェ形式でプリン(苺、キャラメル)、ケーキ(苺、チョコ)、和菓子2種の中から楽しく 選んでいただけるよう工夫しました。1番人気のデザートはケーキでした。その他は、グラタンや卵豆腐、タコ焼き風、南瓜サラダを提供しました。ミキサー食の方には、安全を考慮した上で見た目も鮮やかになるよう、各料理をゼリー化した状態で提供しました。 患者さんやご家族の方からは「おいしいね」「とても喜んで食べているよ」とうれしい好評をいただきました。  これからも、安全で患者さんに喜んでいただけるような食事を提供することはもちろんのこと、行事などでは、華やかさや楽しみ、季節感が添えられるような食事を栄養管理室一同、提供していきたいと思います。
栄養管理室 松本 祐耶

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新任者紹介新任者紹介

 転勤族の主人について回っていましたが、昨年の春いわきに落ち着きました。趣味は水泳です。夏は三年生の娘 と一緒に市民プールで泳ぎます。 病院内は外から見て想像したより広く、何よりも電話交換機のボタンの多さに驚きました。
 仕事や皆様のお名前など覚えるまで、いろいろご迷惑をおかけすることがあると思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。

事務助手 伊藤 美保

 

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14_03  私達は日常何も考える事も無く、当たり前の如く歩いておりますが、直立二足歩行を行う事は、実はとても大変な事なのです。
 左図は私達人類をも含めた類人猿進化を示す系統樹と申します。系統樹で示された分化は決して元に戻ることはありません。従ってこれから何百万年、何千万年経ようともチンパンジーがヒトになることは有り得ません。ヒトを他の霊長類と分かつ最大の特徴は、日常的に直立二足歩行をしている点にあります。
 一時的にヒトに似た歩行をする類人猿はおりますが、厳密にはヒトの歩行様式とは異なり、しかもその動物にとり恒常的な行動様式ではなく、例外的な行動です。また、他の、ヒトの特徴であると言われる手の巧緻性とそれに伴う道具の創出と応用、脳の巨大化に伴う高度な知能、言語の獲得とそれに伴う経験や知識の次世代伝達などの要件は、言ってみれば、全て日常的二足歩行に起因する付随的な、しかし決定的な発展なのです。
 今日に至る人類の進化と文明の発達は、まさにヒトが樹上から草原に降り立ち二足歩行を開始した事の結果なの です。
 これから、いわき病院広報誌「月刊ととろ」誌上において、いかにしてヒトは歩行能力を獲得していったのかを1年有余に亘り考察していきたいと思いますので、お付き合い願えれば幸いです。。なお、この連載で用います図表は全てインターネット上で公開されているものか、私のオリジナルなもので著作権上の問題は全く無いことを付記いたしておきます。

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