「月刊ととろ」第130号 web版

t1301-6_07 秋まつりを開催する上で、一番気になるのが、お天気でした。今年は、当日が晴天でも雨天でも秋まつりが安全に開催出来るように、5ヶ月も前から準備してきました。
 しかし、実行委員としては晴天の中での盛大に秋まつりを開催したいという思いがあり、テルテル坊主にお願いしました。その気持ちが通じたのか、今年は秋晴れと天気にも恵まれ、正面駐車場の特設会場での開催となり、とても盛大に『秋まつり』が行われました。
  私たち実行委員は、今年は、『第7回秋まつりに参加してくださった方全員に楽しんで頂きたい』という思いで、当日まで準備をしてきました。今年は、実行委員である自分たちも楽しもうという思いもあり、準備は大変でしたが、その分、当日の秋まつりは本当に楽しく参加できました。また、秋まつりに参加していただいた方々の笑顔をみると、開催してよかったと思います。
  秋まつりを開催する上で、毎年感じることはボランティアの方々の力です。いわき病院は職員数も多い訳ではありません。秋まつりには必ずボランティアを募集させていただきますが、毎年たくさんの地域住民の方々にご協力いただいております。今年もたくさんのボランティアの方々のお力をお借りして、無事に第7回の秋まつりを終えることができました。当日ボランティアとして、参加された皆さん本当にご協力ありがとうございました。
  最後に、秋まつりに参加していただいた方々、楽しんで頂けましたでしょうか?至らない所もいくつかあったと思いますが、実行委員会では、今年の反省として来年の秋まつりでは改善していきたいと思います。そして、また来年の秋まつりも沢山の企画を準備しますので、楽しみに待っていてくださいね。それでは、また、来年お会いしましょう!!
  次ページには、今年の秋まつりの詳細が載っています。今年、残念ながら参加できなかった方は、次ページを読んで秋まつりの雰囲気を感じてください。

秋まつり実行委員 佐藤 真理

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詳細は下記をご覧ください。

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t1302-5_10 今年で7回目の開催となりました、いわき病院恒例の秋まつりが10月4日に行われました。日差し舞い込む秋晴れの中、たくさんの来場者で溢れかえる盛大なお祭りとなりました。
 関院長の開会挨拶で幕開けとなった午前の部。まずは、「一打の会」による和太鼓の演舞、「Huai wai Fula ohana」によるフラダンスが披露されました。和太鼓の力強い鼓動と美女たちの魅惑的なダンスに会場は魅了されました。

 

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 その後、Special Guest としてお招きした柴田三兄妹が、三味線の演奏を披露してくれました。さすがは日本屈指の三味線演奏者として有名なため、会場の皆様も大いに注目し、その音色に感動したことと思います。

 ほどなくして模擬店がオープンしました。フランクフルトや焼きそばと言った定番メニューから、輪投げや水ヨーヨーすくいなどのゲームもありました。その中でも、今年は「ソリスト」の出前喫茶が出店されていて、美味しいコーヒーやカフェを飲もうとお客さんが殺到していました。

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 午後の部のトップバッターは、「小名浜高校吹奏楽部」の演奏。高校生たちのひたむきに演奏する姿がとても印象的でした。
時を同じくして、バザーが開店しました。職員や患者ご家族から募った商品を、とても安価で買えるとあってたくさんのお客さんが商品に目を光らせていました。掘り出し物を見つけられた人は、とてもラッキーでしたね。

t1303_09  次に、「平窪伝統芸能クラブ」による子どもじゃんがら踊り、 「重症心身障害児(者)病棟」による出し物が披露されました。子どもじゃんがら踊りでは地域の子どもたちが力一杯踊っていて可愛らしかったですね。重心児(者)の出し物は、鳴子を持って曲に合わせてダンスをしました。保育士や指導員に先導され、笑顔で頑張っていました。

 

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t1303_17 その後、Special Guestとしてお招きした二人目のゲスト、菊池章夫さんがステージに登場しました。いわきでは知らない人はいないというほど有名な菊池さんの登場に会場は黄色い声援の嵐。ギター片手に歌謡ショーを開催してくれました。 アンコールにも応えてくれて、会場は感動と笑顔でいっぱいでした。
 また、外のステージだけでなく病院内や病院周りでも様々なイベントがありました。看護課による健康相談や謎の自動(?)販売機など、病院らしいものからユーモア溢れるものまで、とても充実していました。
 最後は、職員・患者・来場者の皆様で、「翼をください」の合唱といわき踊り。ピンクのリボンを「悲しみのない自由な空」へ向かって天に掲げました。いわき踊りはみんなで円になって踊りました。 そして、尾田副院長の閉会挨拶をもって、無事秋まつりはフィナーレを迎えました。職員、患者さん、来場者の皆さんが一つになり、大盛り上がりをみせた第7回秋まつり。
 来年も、このいわき市に、福島県に生きる皆様とともに8回目を迎えられることを願います。

児童指導員 小山 直也

 

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t1304_03 10月は秋晴れの日が多く、外へ出かけるにはもってこいのシーズンになりました。秋はなんと言っても、行楽の秋・食欲の秋ですね。そこで私たち栄養管理室では、入院患者様に外に出かけてお弁当を食べる気分を味わっていただきたいという想いから、一般病棟の経口摂取が可能な方を対象に行楽弁当を提供しました。
 提供した10月21日は、快晴で行楽日和となり、とてもいいタイミングでの提供が出来ました。メニューは、秋と言ったら栗ご飯。その他は鮭の味噌漬け焼き、千草焼き、和え物、果物(巨峰)でした。また、嚥下機能が低下している方に提供しているミキサー食は、食べやすいように調理を行い、型抜きをしてお弁当を華やかに見せました。お弁当を開ける時の楽しみや雰囲気を味わっていただくため、お弁当一つ一つにお品書きを添えました。
 患者様からは、「栗ご飯が秋らしくてとてもいい」「楽しいから毎日食べてもいい」「雰囲気があっていい」などの嬉しいご意見をいただきました。
 これからも、食事が入院中の楽しみになるように栄養管理室一同、心を込めて食事を提供して行きたいと考えております。

栄養管理室 栄養士 松本 祐耶

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新任者紹介

 初めまして。10 月からはまなす病棟に入りました竹山 与志恵です。重症身心障害児の方々と接するのは初めてで、戸惑いばかりですが早く皆さんと仲良くなれるよう頑張っていきます。また、お名前を早く覚えて患者さんから信頼できる存在になっていきたいです。これからよろしくお願いします。ちなみに私が今、挑戦したいことはミシンで簡単なポーチやコースターを作る事です。

保育士 竹山 与志恵

 

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北海道東北地区重症心身障害研修会参加報告

t1302-5_06  第23回北海道東北地区重症心身障害研修会が9月20日、青森市のフェスティバル シティ アウガで開催されました。今回は、開催事務局を青森病院が務め、「療養介護事業」をメインテーマとして行われました。
 参加者は北海道・東北地区の重症心身障害病棟を持つ、国立病院機構病院職員や民間施設職員、重症心身障害の子を持つ親御さん、支援学校の教員など役250名の参加がありました。
 基調講演を「国立病院機構青森病院における重症心身障害児(者)の療養介護・診察について」という演題で、国立病院機構青森病院 院長 和賀忍先生が行いました。津軽地方の風土や青森病院の歴史、重症心身障害受け入れてきた経緯、時代の流れによる制度変革への対応、青森病院の取り組みや問題点など幅広く、内容の濃いお話でした。スライドでの紹介の中で古い時代の病院の建物が深い雪に埋もれ、軒下から足元につながる巨大な氷柱に来場者から感嘆の声が聞かれました。
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 特別講演は「千葉県における重症心身障害児者支援の取り組み」という演題で、国立病院機構下志津病院 副院長 山本 重則先生 に行って頂きました。大別した内容の一つは、千葉県重症身心障害連絡協議会25年の歩みと新制度への対応について。もう一つは千葉県重症身心障害児者地域生活支援ネットワーク協議会の設立と在宅支援の新たな取り組みについてでした。現在は、重症身心障害児をはじめとする在宅医療を必要とする小児の支援に努めているということでした。
 話題提供は、全体で7題の口頭発表があり、当院からも1題発表しております。ポスターセッションは13題で、内3題が当院からの発表でした。療養介護事業に関する各病院の取り組みについて、他職種から発表がありました。当院の発表テーマと発表者は以下のとおりです。

・「療養介護への移行における歯科衛生士の取り組み」歯科衛生士 佐藤 美紀
・「ショート・スティにおける情報収集と利用中の患者記録の検討」看護師 村上ゆかり
・「院内装飾に取り組んで」保育士 山本 真美
・「患者確保に取り組んで」療育指導室長 高橋 忠明

 また、当院からの参加者は15名でした。遠方の開催にも拘わらず参加者数や発表数の割合からすると、当院が積極的に取り組んでいる姿勢を管内に多少は示すことができたと自負しています。他施設の取り組みも参考になることがたくさんありましたので、今後良いところを取り入れながら療養介護事業がますます充実するよう頑張ろうと、参加者は津軽の美味しい酒を酌み交わし誓った次第です。

療育指導室長 高橋 忠明

 

 

青年共同宿泊研修に参加して

t1302-5_27 9月29日から10月3日の4泊5日で国立病院機構北海道・東北グループ主催の青年共同宿泊研修に参加してきました。この研修は私にとって、とても有意義で楽しいものとなりました。研修では「機構組織において求められる役割」「人間関係とコミュニケーション」等について講義を受けました。「国立病院機構の概要」について講義を受け、自分が大きな組織の一員であることを改めて気づかされました。人間関係とコミュニケーションについては北海道東北グループの国立病院の様々な職種の方々が参加され ているので全員が初対面という状態であり参加者との交流を深めていくことがすでにコミュニケーションの学びの場でした。講義ではコミュニケーションを学ぶ意味や自分はどういったタイプの人間でどのような長所と短所を持っているのかを分析し、新たな自分を知ることができました。講義は一日中でしたがグループワークでみんなと話し合っているとあっという間に時間が過ぎてしまいもの足りないくらいでした。講義の他に研修の一環で登山も計画されていました。初めての山登りには不安いっぱいで望みましたが、周りのみんなと励まし合い、秋の紅葉を楽しみながら登ることができました。4泊5日という長い研修で、寝食を共にし、一緒に学んだ人たちはこれから国立病院機構で働く上で大切な仲間となりました。この研修は職務の遂行に大切なコミュニケーションスキルの向上になったので今後生かしていきます。

はまぎく病棟 看護師 金成 晶子

 

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 老化に伴う疾患の他にもダウン症の方が注意すべき合併症があります。
 小児期に最も問題となるのがダウン症の半数程の方に合併する先天性心疾患です。手術治療の進歩によりダウン症の寿命が大きく延び、手術で治った、根治したと考えられていました。しかし、手術で治った方が心不全を 来たしたり突然死する例が出て来ました。加齢と共に心臓の弁の逆流が増えたり不整脈が出ることが原因です。また、高齢になるにつれ高血圧、虚血性心疾患などによる二次性変化も加わります。手術で用いた人工材料の劣化も心配されます。根治したと言われた方も含め、毎年の心臓の検診が必要です。
 環軸椎亜脱臼(環軸椎不安定性)もダウン症の方の1割から3割に併発します。これは首の骨(頸椎)の1番目の骨(環椎)が2番目の骨(軸椎)に対し前方にずれ不安定になるものです(稀に後方へずれることもあります)。脊髄を圧迫し、手足の運動障害、感覚障害などだけではなく、呼吸障害をも来たし命に関わることがあります。重症の関節リウマチや外傷などでも発症しますが余り知られていない疾患です。整形外科や神経内科などでの相談が必要です。生活習慣病も重要です。身長が低いこともあり7割の方が肥満とされています。肥満による合併症は幾つもありますが、最近、注目されているのは非アルコール性脂肪肝炎NASHです。これはほとんど飲酒しないのに大量飲酒による肝障害と同じ様な所見を示すものです。脂肪肝になり、早期に肝硬変、肝癌に進展しやすく注意が必要です。肥満治療はなかなか難しいのが現実ですから、肥満しないような小児期からの習慣が大事です。
 甲状腺機能低下症や亢進症も多く、特に低下症はダウン症の中年以降には半数近くに認められるとも言われています。甲状腺ホルモンは心身を活発にするホルモンですから、低下症では眠気、記憶障害、うつ、無気力などが生じます。脱毛、皮膚乾燥、浮腫、便秘、脈が遅いこともあります。亢進症は逆に、落ち着きがない、よく食べるのにやせる、動悸、多汗、下痢、手が震えるなどの症状が出ます。しかし、ダウン症ではどちらも症状からはわかりにくいのが特徴で、年1回の甲状腺機能検査が勧められています。
 中年になると悪性腫瘍も心配ですが、ダウン症では肺癌や大腸癌など固まりをつくる癌は一般の10分の1程に少ないことが知られています。癌にも栄養を補給する血管が必要ですが、血管を新たにつくることを抑制する遺伝子が21番染色体にある為にダウン症では固形癌が少ないのではないかと研究が進んでいます。残念ながら、その分、生涯に渡り白血病になりやすいことも事実です。

 

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