「月刊ととろ」第129号 web版

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 当院の重症心障害児(者)病棟では、患者さんとご家族の交流を一つの目的として、色々な行事を行っていま す。その中で今回は「バスハイク」と「院内レクリエーション」についてご紹介します。
 バスハイクは一日と半日に分かれていますが、今年はどちらのコースもアクアマリンふくしまへ行きました。また、院内レクリエーションはなかなか病院から外出することができない患者さんを中心に散歩などを取り入れながら病院内での活動を行いました。  アクアマリンふくしまでは、たくさんの種類の魚や水辺の生き物を見たり、館内のレストランで美味しい料理を食べたりと、患者さんもご家族様も楽しい時間を過ごせたのではないかと思います。中には、お土産コーナーで魚のぬいぐるみを買う患者さんもいて、皆さん思い思いの活動ができました。

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 院内レクリエーションでは、制作活動として手ぬぐいを作りました。手ぬぐいを割り箸に巻き付け、色を塗ることで色鮮やかな手ぬぐいを作ることができました。また、巻き付け方の違いやビー玉を中に入れることで、一つ一つデザインが異なる「世界に一つしかない手ぬぐい」ができあがりました。この手ぬぐいは10月4日の秋祭りで使用し、お祭りのムードを高めました。また、ご家族とゆったりと過ごしたり、特別なお弁当を食べたり、院内ではありますがいつもとは違う一日を過ごすことができて、患者さんにとってもご家族にとっても楽しい活動だったのではないかと思います。
 今年度のバスハイクと院内レクリエーションは終了となりましたが、来年度は今年以上の楽しさや喜びを感じられるような行事になればと思います。また、これらの行事を行う上で、バスへの乗降に看護課や事務職員の協力を得たり、特別なお弁当を栄養士や調理師が計画したりと、職員が一丸と病院が一つとなって、諸活動や行事を通して、患者さんやご家族様とふれ合い、より良い関係を築いていきたいと思います。
児童指導員 小山 直也

 

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129b_03129b_07 10月に入り、読書、スポーツ、そしてなんと言っても食欲の秋ですね。食べ過ぎてしまって、体重が気になる季節でもありますね。今月は、そんな食生活を見つめ直してみましょう。
 拡大を続ける糖尿病の脅威を踏まえ、国連は「糖尿病の全世界的脅威を認知する決議」を加盟192カ国の全会一致で可決しました。同時に、11月14日を「世界糖尿病デー」として指定しました。国際糖尿病連合(IDF)は、nite for Diabetes(糖尿病との闘いのため団結せよ)というキャッチフレーズと、国連や空を表す「ブルー」と団結を表す「輪」を使用したシンボルマークを採用しました。全世界での糖尿病抑制に向けたキャンペーンを推進しています。その例として、ブルーライトアップイベントを世界各国で行っております。
 平成24年の国民健康・栄養調査によると、日本人のおよそ6.5人に1人が糖尿病又は予備軍だと推定しています。また、糖尿病が強く疑われる人のうち3割はほとんど治療を受けたことのない人だと言われています。治療を受けない理由として、糖尿病は自覚症状がない疾患であるためと考えられます。治療を受けないまま生活し、血糖値が高い状態で放置しておくと、やがて神経症状や腎臓病といった恐ろしい合併症が引き起こされます。合併症の悪化により失明や透析の可能性がとても高くなります。

129b_15ですので、糖尿病の有無にかかわらず日頃からバランスのとれた食生活を意識することが大事になってくるのです。
 栄養管理室では、お食事についてのご相談や栄養指導を実施しております。食事についての相談や栄養指導を要望される方は、病院スタッフに気軽にお声掛け下さい。

栄養管理室 栄養士 松本 祐耶

 

接遇研修を受けて

129b_27 今回、接遇研修を受講させて頂き多くのことに気付くことができました。講義では、医療従事者として患者さんやご家族に対する応対で気をつけなければならない点、正しい言葉遣い、会話する時の姿勢や態度を学ぶことができました。またロールプレイングを通して実際の受け答えと正しい対応の仕方を体験しました。
 研修を受け、日頃の自分の言葉遣いや態度などを改めて考え見直す機会になったと感じました。私はまだ社会人1年目で未熟な部分が多いですが、今回の研修で、学び気付いたことを毎日の関わりのなかで活かし、相手の立場に立った誠意をもった対応ができるよう心がけていきたいと思います。

第3病棟 看護師 八代 梨那

 

新任者紹介

 9月から3病棟で看護助手として勤務させて頂いている舟山です。  
 医療現場での仕事は初めてで学ぶ事も沢山あり不安もありましたが、心温かい皆様ばかりで安心致しました。これから助手として、少しでもいわき病院に貢献できるように頑張って行きたいと思いますのでよろしくお願いますのでよろしくお願い致します。

第3病棟 業務技術員 舟山 暁美

 

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リハビリテーション科について④

今回は作業療法士をご紹介します。
 作業療法は身体または精神に障害のある方に対し、その主体的な生活の獲得を図るため、諸機能の回復・ 維持を促す作業活動を用いて治療や援助を行います。
 当院では患者様に対し、生活動作の練習や福祉用具の導入を行っています。例えば上手に食事がとれない方に対しては、動作練習や持ちやすい食器の導入を行います。また、声が出せなくなったり、伝えたい事を伝えられなくなった患者様に対しては、意思伝達装置や透明文字盤の導入を行っています。 ご不明な点などございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。

作業療法士 川越 清道

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フレッシュ研修(多重課題)を終えて

129b_18 今年度の新人研修4回目をおこないました。
 今回の研修は切迫した状況の中で、「優先順位を考え状況判断し、先輩看護師に応援を依頼することができる。」さらに「看護行為の振り返りができ課題をみつけることができる。」という目標をあげ実施しました。
 新人看護師は、1人7分間という時間の中で病状が違う4人の模擬患者(認知症、パーキンソン病、脳梗塞後遺症、脳性麻痺)の対応をしました。  この研修後、新人看護師は、自分の力量を知り自分1人で対応できない時はすぐ応援を呼ぶことの必要性や病態の理解、情報収集の大切さ、リスクを軽減するための工夫など学ぶことが多かったようです。
 経験が少ない新人看護師にとって疑似体験はとても貴重だと思います。現場でのリアリティショックが緩和できるよう今後もこのような研修を企画していきたいと思います。

はまなす病棟 副看護師長 菊地 典子

 

第2回いわき病院フォトコンテスト作品募集について

 いわき病院医療サービス向上対策の一環として、今年もフォトコンテストを開催します。現在、病院職員や入院・外来患者さん、ご家族から作品を募集しております。
 募集期間は10月1日から10月31日までです。応募方法については、当院の本村庶務班長または高橋療育指導室長にお問い合わせください。
 たくさんのご応募をお待ちしております。

(医療サービス向上対策委員会)

 

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129a_03 129a_07 健やかに成長したダウン症の方が、出来ていた事が出来なくなってしまう事があります。
 一つは10代後半から20代前半の急激退行症です。20年程前に日本の教育研究者が提唱したのですが、急に(ある日に突然に~1か月程で)、無表情で言葉を発しなくなり動作も緩慢になってしまいます。食べずに、寝たきり、失禁になってしまう方もあります。原因は不明ですが、同胞が結婚や就職で家から離れてしまう、学校の先生が異動した、就職などで友人と会えなくなった、といったことがきっかけになるようです。思春期は誰にとっても難しい時期ですが、ダウン症の方の優しい気配りをする性格で気疲れしてしまうのではないか、慎重だが臆病でもあり頑固でもあるので極度の閉じこもりに至ってしまうのではないか、などとも考えられています。ダウン症の方は天変地異や事故などのストレスよりも人間関係のストレスが苦手なようです。
 次は40歳前後に発症することが多いアルツハイマー型認知症です。ダウン症の方の大脳は小さく丸い、神経細胞がやや少なくそのネットワークの発達も遅い、といった特徴があります。そして30歳過ぎからは脳の萎縮が始まり、アルツハイマー病で認められる様な変化が起きてきます。これは神経細胞の外に認められる老人斑というシミ状のものと、細胞の中の神経原線維変化というよじれた線維状のものです。老人斑を形作るアミロイドの元となる蛋白質を作る遺伝子が21番染色体にあり、ダウン症では1.5倍のアミロイド前駆体蛋白がつくられることが原因と考えられています。  そもそもダウン症は広義の早老症候群と考えられています。早老症候群は文字通り早期に老化してしまう疾患で幾つかの病気が知られています。小学生なのに見かけが老人のようになってしまう病気もあります。それ程、極端ではありませんが知的障碍者も老化しやすく、高齢者の基準を55歳としているものもあります。しかしダウン症はこの基準から除外されています。ダウン症の方は他の知的障碍者よりも更に老化が早いためです。30代でも40代でも、認知症、白内障、難聴などにも注意する必要があります。

 

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