「月刊ととろ」第135号 web版

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 この冬はほとんど雪を目にすることもなく過ぎたものの、4月に入ってから寒さがぶり返し、満開の桜がみぞれに打ち震える事態となりました。冬将軍の最後の抵抗でしょうか。それでも日差しは日一日と着実に高くなり、軒先では燕が忙しそうに飛び回り始めました。やはり季節は着実に変化しています。ただ例年ですと病院西側の丘が薄緑色に色づき始めるところですが、今年は宅地造成のために切り崩され、風景が様変わりしています。ブルドーザーがかなりの急斜面で作業しているのを見るに付け、工事の安全を祈願せずにはいられません。最近は病院周囲で工事の槌音が絶え間なく鳴り響いており、沿岸に造成中の堤防も完成に近づきつつあるようです。当院の防災対策工事も昨年中に完了していますし、ひとまず安心感は増したのではないでしょうか。  もちろん、これで一件落着というわけではありません。むしろ、これからが本番です。すでに年明け早々より、新築移転に向けて共同建築設計事務所との打ち合わせが進められており、平面図構想はかなり煮詰められてきました。各職場の方々からいろいろ建設的な提案をしていただいた御蔭もあって、細部まで神経の行き届いた図面を引くことができたと思います。今後は立面図での検討も加え、一層完成度の高いものにしていく予定です。順調にいけば今年秋までに地権者の了解を取り付けたうえで土地収用法の申請を行い、許可が下りればいよいよ用地買収、工事入札へと進みます。この先、様々な紆余曲折が待ち受けているかも知れませんが、全力で対処していきたいと思います。ただしそのためには多額の資金調達とその償還が不可欠ですので、堅調な病院運営の継続が移転計画遂行の前提となることを忘れてはなりません。

p1p4_18 昨年度は後半から入院患者数が右肩上がりとなったこともあり、当初は難しいと予測していた年度末賞与もどうやら支給することができました。いわき市内外の医療機関からの紹介患者数も順調に増加しており、いわき病院の知名度は着実に上がっています。 その分職員の皆さんにとって忙しい日々の連続であったとは思いますが、幸い大きな事故もなく新年度を迎えられたことを嬉しく思っています。そして今年もまた、多くの方々を新たに当院の一員として迎えることができました。皆さん、いわき病院へようこそ。皆さんのやる気に満ちた表情から、私もエネルギーを充填していただきました。新病院建設に向け、平成27年度も職員一丸となって良質な医療を提供してきましょう。

院長 関 晴朗
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今年も津波対応避難訓練を実施しました

 3月11日は東日本大震災の日であり、今年で丸4年が経過しました。いわき病院も津波の被害により大きなダメージを受けましたが、このことを教訓に毎年津波避難訓練を行っています。今年は3月6日に地震に伴う大津波警報が発令されたとの想定で避難訓練を実施しました。情報を受けてからいかに素早く、安全に避難することができるかシュミレーションを重ね、当日は真剣そのもので模擬患者をスロープを使いながら屋上や重心病棟の廊下へと避難することができました。
 その後、昨年設置した水門や浸水防止扉の作動状況を点検し万が一に備え安全であることを確認しました。
 あの日の教訓が風化しないよう、災害時はどのような状況下であっても混乱することの無いよう取り組んでいきたいと思います。

第1病棟 看護師長 宇津木 清子

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病院間における医療安全相互チェックを実施して

p2p3_20 国立病院機構の各病院における医療安全対策の現状について、病院間で意見交換及び評価を実施し、医療安全対策の標準化を推進すると共に、医療安全の質の向上と均てん化を図ることを目的として、平成24年度より、病院間における医療安全相互チェックを実施してきました。近隣の3~4施設を1グループとし、それぞれの施設がチェック対象・チェック実施・オブザーバー担当となり、お互いの施設の医療安全対策を評価するというものです。
 昨年度はいよいよ当院の番ということで、当院は福島病院、山形病院、米沢病院の計4施設でグループとなり、当院のチェックを福島病院が担当し、福島病院のチェックを当院が担当、山形病院と米沢病院にはオブザーバーとして参加することとなりました。何しろ初めて実施することなので事前準備も勝手がわからず、戸惑うことばかりで段取り良くスムーズにとはいかなかった感もありましたが、いろいろと得ることの多い経験でした。何しろ、東北地区は範囲が広く、施設間が離れているものですから移動も大変で、一個小隊のチェック担当者達が1日がかり で大移動と、各施設挙げての一大イベントとなりました。
 実際に各項目に沿って自己チェックや相互チェックを行ってみて、それぞれの施設で多少の違いはあるものの、患者さんに対する援助は同じような内容であり、日頃の診療や援助方法を見直したり、今まで行ってきた援助内容を評価するよい機会となりました。例えば患者権利に関することについて、今まで慣習化し根拠や必要性が明確になっていたことに対しては、他施設での取り組みを知ることで、改めて自施設での取り組みを見直す参考になりました。また、摂食嚥下訓練や肺塞栓症対策等、当院で取り組みを強化している援助について、他施設から高く評価されることで、現場のモチベーションアップにつながりました。
 今まで自施設内で医療安全に対してのいろいろな取り組みを行ってきてはいましたが、第3者からの評価や他者との比較が出来ないと、どうしても自己流になってしまったり、向上が認められない等の不具合が起きることがありました。他施設との人的交流や情報交流を進めることで、国立病院機構施設全体として更なる医療の質の向上を目指し、今後も取り組んでいきたいと考えています。

看護師長(医療安全管理係長) 菊地 春恵
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壁画デザイン表彰式

 「いわき病院の擁壁に絵を描こう!!プロジェクト」により擁壁に 飾る壁画デザインの二次募集分にご応募頂いた方々への表彰式が、平 成27年3月19日に行われました。
 なお、今回の受賞者は下記のとおりです。

【最優秀賞】
作品名 「専称寺の梅林」  作者 鈴木 久 様
【優秀賞】  
作品名 「白水阿弥陀堂夜景」  作者 鈴木栄 様  
作品名 「太陽と灯台」  作者 吉崎祥吾 様
【入 賞】  
作品名 「フラガール」  作者 スパリゾートハワイアンズ広報 様  
作品名 「きれいな朝焼け」  作者 伊藤早織 様  
作品名 「世代を超えて・・・きずなリゾート」  作者 浦山歩 様  
作品名 「ジブリの世界inいわき」  作者 伊藤加奈子 様 
作品名 「沼の内の夏」  作者 芳賀 郁美 様  
作品名 「住吉神社(小名浜)の流鏑馬」  作者 川越清道 様 

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「看護の日」のイベント情報

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地域医療連携委員会からのお知らせ

p2p3_18 地域医療連携委員会では下記の日程で、平成27年度第1回の講演会を開催いたします。  当院の関院長が講師となり 『難病患者の栄養療法について』 というテーマで講演しますので、医療従事者、介護職等多くの方々の参加をお待ちしております。

日時 : 6月2日(火)18時30分から
会場 : いわき市総合保健福祉センター

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p1p4_07  左図は、1974年11月24日エチオピア北東部の大地溝帯で発見された、今から約400万年前の猿人アウストラロピテクス・アファレンシス(愛称ルーシー)の出土骨格標本と全身復元像です。頭蓋骨、骨盤、手足骨などの種々の骨格的特徴から日常的に直立二足歩行をしていたと推測される最古の人類の化石で、いわば私たちの御先祖様です。身長120~140cmほどの成人女性で、脳容積は440ml程度でチンパンジーと同じくらいです。何故ルーシーと言う愛称が付いたかと申せば、この化石を発掘隊が発見した時、退屈で根気のいる発掘作業の息抜きとしてバックグラウンドミュージックとして流していた、その頃流行していたビートルズのLucy in the sky with diamondsと言う曲にちなんだのです。命名などと言うものは案外そうした単純な契機でなされるものです。

 

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